結婚はしないほうがいい?メリットとデメリットを徹底解説
人生の1つの節目として、結婚が挙げられます。結婚するかしないかは個人の自由となりますが、結婚するのが当たり前と思われている側面もあります。
一方で、結婚しない方が良いと考えている方も多いのが実情です。
では、どのような理由で結婚しない方が良いと思われているのでしょうか。
本記事では、結婚しない方が良い理由や、結婚して良かったと感じること、うまくいかなかったことなどを紹介します。
結婚している人としていない人の比率
2020年の国勢調査のデータを参考に、男女別の15歳以上の人口を配偶関係別にまとめた結果がこちらです。
15 歳以上男性 | 15 歳以上女性 | |
総数 | 53,649,545人 | 57,464,952 |
未婚 ※1 | 18,544,172人 | 14,245,904 |
有配偶 ※2 | 30,798,417人 | 31,018,047 |
死別 ※3 | 1,794,993人 | 8,271,878人 |
離別 ※4 | 2,511,963人 | 3,929,123人 |
引用:令和2年国勢調査 人口等基本集計結果 結果の概要 総務省統計局
※1 生涯にわたり婚姻経験がない
※2 配偶者のある人
※3 配偶者と死別して独身の人
※4 配偶者と離別して独身の人
男性は、生涯未婚が15歳以上男性の34.6%を占め、女性でも24.6%を占めています。女性よりも男性の方が生涯未婚で言えば約10%高いですが、これは2005年以降の国勢調査でも同様の傾向です。
また、死別や離別を含めると男性で42.6%、女性で46.0が未婚の状態となっています。この比率についても、2015年のデータからは大きな変化は見られません。
なぜ結婚はしない方が良いと言われるのか
人によっては、結婚しない方が良いと考えています。それは、結婚したくない理由があるためです。ここでは、結婚したくないという人の理由や特徴を紹介します。
結婚したくない理由
結婚したくない理由は、男性と女性それぞれで異なります。男性と女性それぞれの結婚したくない理由は、以下のとおりです。
男性が結婚したくない理由
男性の場合、最上位は自由な時間が減るからという理由です。結婚すると、独身時代と違い自分だけの判断で物事を決められなくなります。
特に、子どもが生まれると時間的にも自由がなくなり、自分がやりたいことができなくなるため結婚したくないと考えているのです。
次に、家庭に責任を持てない、経済的に家族を養っていけないという理由が多いです。
物価上昇が続く中で、賃金が比例して上昇していないため経済的に厳しく、結婚したくてもできずに諦めている側面もあります。
女性が結婚したくない理由
女性が結婚したくない理由としては、自由を制限されたくない 、 面倒なことが増えるのが嫌などが挙げられます。結婚自体にネガティブなイメージを持っており、結婚を敬遠している側面があるのです。
また、男性同様に金銭的に余裕がなくなるなどの経済的な理由も多く見られます。特に、20代では収入がまだ安定していない状況で、結婚してもお互いが暮らしていけないと考えられているのです。
結婚したくないと言う人の特徴
結婚したくないという人の特徴も、男性と女性で異なります。それぞれの特徴は以下のとおりです。
結婚したくない男性の特徴
結婚したくないと考える男性は、自己中心的で協調性がない場合があります。単独行動を好んでおり、自由に生きていきたい場合、束縛を敬遠して結婚したくないと考えるのです。
また、夢や目標を持っていてライフプランを描けている場合も多く見られます。ライフプランの中に結婚が組み込まれていなければ、必然的に結婚には至らないのです。
ほかにも、自己肯定感が低く自分に自信を持てなかったり、結婚に対してネガティブなイメージを抱いていたりするなどの特徴もあります。
結婚したくない女性の特徴
結婚したくない女性の特徴としては、趣味などに自分の時間を費やしている場合があります。趣味を楽しむためには、時間的にも経済的にも負担がかかり、結婚にベクトルが向かわない場合が多いです。
次に、経済的や精神的に自立している特徴があります。自立していると、結婚して男性に頼って人生を送るという選択肢がなくなり、結婚したくないと考えるケースがあります。
ほかにも、実家暮らしや一人暮らししている方が居心地がいい、恋愛が好きで男性に困ることがないと考えている特徴があります。
結婚してうまくいかなかったこと5選
実際に結婚してみると、うまくいかないと感じることも多いです。ここでは、結婚してうまくいかなかったことを5つ紹介します。
①価値観の違いによりストレスが溜まる
価値観が合う人同士が結婚する場合もあれば、お互いのことを知らず価値観が違うまま結婚してしまうケースもあります。価値観が違う人同士で結婚生活を送ると、何かとストレスを感じるものです。
特に、お金の使い方や家事のやり方に関しては価値観の相違が生まれやすいポイントです。自分にとっての当たり前が、必ずしも相手にとっての当たり前とはならず、価値観の違いにより離婚の危機を迎えることもあります。
②自由が奪われてしまう
結婚すると、独身時代のように自分だけの考えでお金を使ったり行動したりできなくなります。特に、お金に関しては今の事だけを考えればよいのではなく、ライフプランを考慮しなければなりません。
行動についても、責任ある行動が求められるようになり、それを不自由と感じる場合も多いです。自由に行動できなくなると、ストレスを大きく溜めてしまう原因となります。
③友達などからの誘いが減る
結婚すると、友達との付き合い方が変化する場合が多いです。今までは、時間なども関係なく会いたいときに会えた関係であっても、結婚すると家族との兼ね合いもあり会えるタイミングが少なくなるものです。
また、友達側から誘われる機会も少なくなる傾向にあります。特に、飲み会へのお誘いは減ると感じている方が多く、うまくいかないと感じるのです。
④相手が家事などに協力してくれない
女性側にとって、結婚相手が家事などに協力してくれないと不満に思えるものです。特に、共働きしている夫婦の場合に女性だけが家事を担当していると不公平に感じるのは当然のことです。
家事や子育てに積極的に協力しない相手と結婚すると、もっと協力してくれる相手と結婚すれば良かったと後悔してしまいます。
⑤相手の親との関係性が悪い
結婚して相手の家に入居する場合、親と同居することになります。他人と同居するのはかなり気苦労が絶えないものであり、立場上どうしても肩身が狭くなりがちです。
また、結婚相手と価値観が一緒であっても、相手の親と必ずしも価値観が同じとは限りません。相手の親との関係性が悪いと、毎日顔を合わせる度に嫌な思いをしなければならずつらい思いを抱えたまま生活していく必要があります。
結婚して良かったこと8選
実際に結婚することで、良かったと感じることが多くあるものです。ここでは、結婚してよかったと感じることを8つ紹介します。
①子どもを持つことができる
結婚する目的として、自分の子どもが欲しいというケースも多く見られます。実際に、結婚してよかった理由として、子どもを持つことができたことを挙げる人が多いのです。
誕生した子どもの姿を見て、結婚したからこの子がいるのかと考えると、結婚して良かったと感じるものです。また、子どもから学ぶことも多くあり、子育てすると人間的にも大きくなれることも、結婚して良かったと感じる理由に挙げる人もいます。
②困ったことがあっても助け合い生きていける
結婚することで、お互いが助け合って生きていけるという点も魅力的です。人生において、様々な苦難が発生するものであり、一人で生きて行くのは難しいものです。たとえば、病気に罹った際に助けてくれる人がいないと精神的にも肉体的にも辛くなります。そこで、結婚していればお互いが助け合い困難に立ち向かえるのです。
ほかにも、日々辛いことがあってもお互いを励まし合うことで人生をより楽に過ごせることでしょう。
③共働きにより経済的に楽になれる
結婚した後に共働きしていれば、経済的にも楽に生活を送れる点を良かったと感じる場合が多いです。結婚して子どもが生まれると、子育て費用やマイホーム、車などの購入が必要になるでしょう。
その際に、片方の収入だけでは養っていけない場合が多いですが、共働きしていればローンを組んだとしても月々の返済をしながら生活水準を維持できます。また、片方が病気で休養すると一時的に収入が途切れますが、共働きしていればもう片方の収入を維持できるため経済的に困窮しない点も良かったと感じられるポイントです。
④好きな人とずっと一緒にいられる
結婚することで、好きな人とずっと一緒に生活を送ることができることを良かったと感じる場合が多いです。今までは月数回しか会う機会がなかったとしても、結婚して生活を共にすれば毎日顔を合わせることができます。
時には喧嘩してお互いの顔を見るのも嫌になる場合もありますが、ずっと好きな人といられるのは幸せなものです。また、子どもが独立して家から離れると、また恋人時代に戻ったように暮らせることを幸せに感じるという人も多いです。
⑤家事などを分担できる
1人暮らししていると、家事はすべて自分で担当しなければならないものです。炊事洗濯をすべて一人でおこなうのは大変なものですが、結婚するとお互い家事を分担して対応する場合があります。
これにより、毎日辛い仕事であった家事の負担を軽減できるので結婚して良かったと感じられるのです。特に、女性の場合は積極的に家事に協力してくれる男性と結婚することで、良かったと実感する場合が多いです。
⑥同じ価値観の人と生活できて楽しめる
同じ価値観の人と生活を楽しめることを、結婚して良かったポイントに挙げる場合も多いです。幸福度が高い夫婦の特徴として、価値観が同じというケースが多く見られます。
食の好みや共通の趣味、金銭感覚などがお互い一致していれば、自然と毎日をストレスなく生活していけるものです。また、同じ趣味に没頭できるので楽しく人生を送ることができるのです。
⑦親を安心させられる
結婚することで、親を安心させることができたという声も多く聞かれます。親としては、いくつになっても子どもの事が気になるものであり、早く結婚してほしいと考えているのです。
結婚が決まると親としては一安心するものであり、最大の親孝行になることでしょう。
⑧結婚へのプレッシャーから解放される
結婚しないまま年を重ねると、年々周囲から「早く結婚しないの?」などとプレッシャーをかけられるケースが増えていきます。そこで、結婚することでプレッシャーから解放されることが良かったと感じるケースがあります。
自分では結婚したいと思っていても、結婚できずにいると聞かされるたびに辛い気持ちになるものです。また、どのように回答すれば良いのかに悩み、気まずくなることもあるでしょう。
結婚が決まれば、上記のような辛い思いをしなくても済むので良かったと感じられるのです。
結婚はしない方が良いのかについてまとめ
結婚はしない方が良いと考える人がいる一方で、結婚して良かったと感じる方が多いのも事実です。特に、結婚して良かったと感じる場合として、人生を送る上で頼れる存在ができるという点があります。
また、経済的にも余裕が生まれる場合も多いです。ただし、相手との価値観が合わないなどの理由で結婚しない方が良かったと感じる場合もあります。
しっかりと相手の悪い面を含めて良く知り、人生のパートナーを見つけましょう。